第23回WebSig会議が盛況の後終了しました!資料公開

代表の和田です。

2009年6月6日(土)に第23回WebSig会議「「ストレスフリーのWebプロジェクト ~Web担当者に出来ること、制作会社に望むこと~」が今回も満員御礼で盛況の後終了しました。

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早速第1部資料を公開したので是非ご覧ください。

動画は準備が終わり次第公開しますのでもう少々お待ちください。

会場にお越し頂いた皆さま、セミッターでご参加頂いた皆さまありがとうございました。今回は、元々参加者からモデレーターになってもらった加川君主導で企画し、同じく良く参加して頂いているネットイヤーグループ株式会社の片山さんに受託サイド、フジイさんにクライアントサイドという構図で実現できた、WebSigが目指す参加型を体現するようなWebSig会議でした。

しかも、大阪でも嬉しい動きがありました。
Re:Creator’s Kansaiでは「第23回WebSig会議を大阪で見ようの会、します。

こんな嬉しい知らせもあったので、モデレーターのえふしんさん(movaTwitter作者)にフォローアップしてもらっているセミッターを最大限利用して、いつもは第1部だけのライブ配信なのですが、ワークショップも配信し、遠隔地でも一緒に参加出来るような仕組みをやりました。カメラや配信もまだ課題は多いですが、いろいろな声を頂ければ頑張って調整していきたいので他の皆さんも要望があれば是非!

■Twitterログ
えふしんさんにセミッターからの発言はハッシュタグを付けてもらったのでよりわかりやすく!
大阪の皆さんも盛り上がったようです。
http://twitter.com/#search?q=WebSig
ライブ感たっぷりです。

■第1部資料公開
○片山良平さん(Web制作者サイド)
・slideshare

PDF(約726KB)

○片山さんの心がけをご紹介


1.コトバに反応するのではなく、何故その発言に至ったか考えること
2.行動を予測する、どういうリアクションが返ってくるか考えること
3.期待しないこと
4.リスクを減らす努力は怠らないが、何か起きたときの対処は常に考えること
5.期待値を上げすぎないこと
6.精神的に追い詰められないようにすること
7.自分たちのゴールと担当者のゴールを明確にする
8.どうしたら担当者が出世するか考えてみること
9.コミュニケーションコストを見積もること
10.遠い誰かではなく、今目の前にいる人に、何をしてあげたら喜ぶか考えること

○フジイユウジさん(Web担当者サイド)
・slideshare

PDF(約549KB)

○フジイさんの心がけをご紹介(フジイさんコメント付き)

1. 見積り前に依頼の内容を文章化しておく。
※ちゃんとRFP(提案依頼書)書くことで、ボンヤリしていたものが文章化されてまとまっていきます。

2.発注前にワークフロー全体について説明を受ける。
※「プロジェクトの設計」が意識されているかどうか確認するため。
※ワークフローって言ってるのにスケジュールの話されたら危険かも。

3.見積りに含まれるもの・含まれないものを見切る!
※「同じもの」が見積られることなどない。
※見積書が10枚あれば、それはすべて中身が違う(見積りのためだけに詳細設計フェーズがとれ時は少し違うけど)

4. 「この金額内で何でもやります」など極端な言葉は信用しない。
※相手に期待しすぎない。

5. どういった時に追加コストが発生するのか明確にしておく。
※見積りの金額に入っているのは、ここまでですよね?という確認作業をしておきましょうねって意味です。

6.契約書重要。
※契約書のタイトルを業務委託契約書にするか売買契約書にするかだけでも、代金の意味が「工数の価値」と「納品物の価値」という違いが出る。やってほしいことは大抵は契約書で表現できる。
※契約書関係の業務は結構クリエイティブで楽しい!って話したかったけど時間なくてできなかった。
※契約書の読み合わせをすると理解と覚悟の深さが違うって話をしたら、懇親会でアルファサードの野田さんから「刺さりました」って言われて凄く嬉しかった。
※もちろん、契約書を盾にするとイイことはない。そういう使い方にならないよう注意は必要。

7. 「マイルストーンと決定・承認プロセス」を明確にして共有。
※意外と面倒がられるよ><
※質疑の時間で「管理ツールは?」って聞かれて焦ったw
今まで導入提案を(こっちから)何度もしてみたけど、いつも断られるw
片山さんの会社でも「クライアントとはメールベースです」ってのは意外だった。

8.「意外とプロジェクトは管理されていない」と、考えておく。
※任せて投げずっていうか、プロジェクトマネジメントのチェックがWeb担の仕事。

9.製作のプロは、ヒアリングのプロとは限らない。
※発注側が出せる少ない情報で全てを見通せる制作会社なんてない(そんな超能力者いない)
※あー「制作のプロは、コミュニケーションのプロとは限らない」にすればよかった><
※超能力者ではないので、モノは伝えないと伝わらない。人間が人間にモノを伝えるのは本当に難しい。
※相手(制作サイド)に求めるのではなく、発注者側から足りない情報を埋めていく努力が必要、という意味ですが、グループワーク時に「ヒアリングのプロを寄こせって意味ですか?」って聞かれて、あららっと思いました。

10. 「目的を伝えている」と「手段を伝えている」を意識して使い分ける。
※目的にさほど影響しないパーツとか色とか手段を気にしだすと先に進まない。
※逆に目的に影響度の高い手段が軽視されたりすることもあるので、手段は丸々任せるのも微妙。任せられる相手であれば良いけれど。

11.社内調整に必要な時間を読んで、制作サイドに伝える。
※制作側も状況が変わる。時間を読むのに必要な制作側から情報を引き出すことも必要。
※時間を読むだけで伝えてないってWeb担は多そう(もちろん自戒もこめて)

12. 社内調整はWeb担当の重要な仕事。
※社長や上司の一言でひっくり返ったりするのはWeb担の仕事に問題がある・・・仕方ないときもあるけどw
※もちろん目指すゴールのために仕方ないこともあるけれど、社内のことで取引先に迷惑かけるのを当然のように思ったらイカンですよね。

13.理由や説明を求め続けること。
※例えばできないと言われたら「技術的に」「コスト的に」等できない理由を明確にしてもらう。
※そこから素晴らしい代案が生まれることは多い(重要)

14.発注側の発言で何が起きるのか、よく考える。(or 伝える)
※自分や社長の気軽な発言が、スケジュールやコストに大きく影響することもある。
※そこまで影響するなら別にやらなくてよかったよぅ・・・とかね。

15. 「運用まで考えてもらう」ために伝えるべき事を考える
※制作側に「運用まで考えて作ってよ」って思っているWeb担は多いわけですが、そのために伝えるべき情報が沢山あるのでは。

16. 「言ったじゃないですか」ではなく「ここに書いてあります」 にする。
※発注サイドは発言ドリブン、制作サイドはドキュメントドリブンに陥りがち。
※発言録とか議事録をとると、発言+ドキュメントってことで折り合いつくよ。

■感想
プレゼンターのお二人にも早速感想を書いて頂いています。
・片山さん
http://d.hatena.ne.jp/rk611/20090606

・フジイさん
http://fujii-yuji.net/2009/06/websigwebweb.html

○皆さんの感想
・mixiコミュニティ
感想トピックスを立ち上げてありますので、
こちらにも是非一言お願いします!
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=43376563&comm_id=10966

・ブログを書かれた方
トラックバックはこのトピックスまでお願いします!

■当日の様子
○片山さんのプレゼン
本人曰く結構緊張していたと(^-^;
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○フジイさんプレゼン
笑い取ってました!
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○ワークショップ
初参加の方々が多かったのですが、楽しんで頂けたようです。
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ワークショップでは付箋に明日から実践したい心がけを書いてもらいました。片山さん、フジイさんが気になった心がけを選び中。3人に技術評論社さんから協賛頂いたWebSiteExpertをプレゼント。
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選ばれた3名の方々。
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ミカケさんの心がけ:一番やっかいな案件こそ(自分にとって)一番大切(片山さんチョイス)

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穂刈さんの心がけ:信用しない思いやり(フジイさんチョイス)

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スズキさんの心がけ:プロセスを価値にする(片山さん、フジイさんチョイス)

○恒例オープンマイク
サービスグラントさんのお誘い(理事/WebSigモデレーター中野さん)
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サービスグラントへのお誘い。WebSigでもエコ&ピース(通称エコピ)でいろいろ活動していますが、私たちWebに関わる人達ができる事で会社でやりにくいことをこういった活動で活かしてみませんか?

・デジタルハリウッドと「Webクリエイティブ&ストラテジーセミナー」のお誘い(株式会社コンテクスト 谷岡さん)
http://www.context.vc/seminar/details_seminar.php?id=00047

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デジタルハリウッドさんで開かれると「Webクリエイティブ&ストラテジーセミナー」です。
今年4月、この作品で東京インタラクティブ・アド・アワードに輝いた藤崎実氏、山口真裕氏による
開発秘話、ヒット作を生み出す仕事術など、存分に語りつくす120分のトークイベントとのこと。
6月12日(金)なのでご興味がある方はお早めに!

デザイニング・ウェブナビゲーション ―最適なユーザーエクスペリエンスの設計のご紹介(株式会社コンセント河内さん)
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コンセント代表の長谷川さんが監訳された「デザイニング・ウェブナビゲーション」のご紹介をして頂きました。5月末に発売されたばかりですね。私の会社でも買いましたよ!オライリー本なので、「一時的なハウツー本ではない」というコメント通り、IA/UXを学びたい方は手に取ってみては。

○今回メインの3人
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左からフジイさん、片山さん、加川君。
お疲れ様でした。これからもお願いします!

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