【レポート】第32回WebSig会議「便利さと、怖さと、心強さと〜戦う会社のための社内セキュリティ 2013年のスタンダードとは?!」が無事終了しました。

うっかりモデレーターのあくやん(@akuyan)です。もうだいぶ春ですね。

花粉が大量に飛び散る3月9日(土)、渋谷にある株式会社VOYAGE GROUPさんのセミナールームをお借りして、第32回WebSig会議「便利さと、怖さと、心強さと~戦う会社のための社内セキュリティ 2013年のスタンダードとは?!」を開催しました。

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■クラウド社会のセキュリティについて考える

「クラウドって便利だけど、どこまで仕事で使っていいんだろう?」
「みんなはスマホ持ってるけど、検証端末って会社では足りてないよね?」
「クラウドサービスのデータに何かあったら誰の責任になるの?」
そんなモデレーターの声から、今回の『セキュリティ』をテーマにしたイベントを開催することになりました。



最近どんどんとクラウドサービスが増えてきて、いつでもどこでもデータにアクセスできるようになってきましたよね。便利なものって私用ではもちろんのこと、仕事でも使いたいと思うことが多いと思います。ただそこで忘れちゃいけないのが「セキュリティ」の問題。仕事の情報がうっかり流出したとなっては大問題ですよね。私もうっかり者なので、そういうのは本当に気をつけたいです。でもやっぱりクラウド使えるならできる限り使いたい...でもちょっとこわい...何に気をつけて、どれを使えばいいの!?

そんなもやもやした思いをもとに、特に社内(会社組織における仕事面)でのセキュリティに注目して、イベントを進行しました。



■スピーカーの各セッションを通して

4つの個別セッションでは、それぞれ立場が違う中で『どうセキュリティを担保しつつ、これまで以上に働きやすくするのか』というのが全体を通して考えさせられたことでした。


1つ目のセッションの株式会社トライコーダの上野宣さんは、セキュリティに対して知識が深い立場からの、クラウドを日々使う私たちへのリスク認識に対する警鐘と、リスク管理自動化の推奨。





2つ目のセッションの株式会社サーバーワークスの大石良さんは、会社組織の管理者の立場から、組織にとっての利益につながるISMSの取得と、それにまつわる社内ツールからクラウドツールの移行によるメリット・デメリットについて。





3つ目のセッションの株式会社ロフトワークの滝澤耕平さんからは、制作現場における実際のデータのやり取りや取扱い方法、またそれに対する意識的な改善を行うまでの体験談。





4つ目のセッションのチームラボ株式会社の佐伯真人さんと、猫耳をつけた高須正和さんからは、会社組織のヒューマンセキュリティホールの対策方法と、それに対するクラウド利用の放置文化による成功事例。





セキュリティがテーマと聞いて「小難しくてよくわからないんじゃないじゃないかな...」と不安になる人も私含めて多かったのではないかと思います。ですが各セッションを聞いてみて、なんとなくうっすら感じていたセキュリティとクラウドの関係性がハッキリと見えたこと、またリスクはありながらも新しい機能に対して積極的に取り入れていこうとするスピーカーの方々の試みが、最初に感じていたセキュリティに対するもやもやを晴らしていってくれました。


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■トークセッションでの質疑応答

個別セッションが終わったあとは、スピーカーの皆さんによるトークセッションとなりました。


モデレーターの和田さん(@yoshihiro)を司会進行に、まずは 「各セッションを聞いて、セキュリティ的な意味でのツッコミはありますか?」 と上野さんに。
すると上野さんは 「クラウドサービスを使うことによるリスクに対してどういう認識でいて、(サービスのデータがなくなってしまう等が発生してしまったとして)どう対応するのか?」 と、他のスピーカーの方々に投げかけました。
それに対して 「クラウドサービス(Yammerなど)を使うことで1番効果が発揮されたのが、緊急時の連絡網や対応。もし社内ツールのみ使っていたら、一切連絡や対応がとれなくてとても困っていたと思う。もしクラウドが使えなくなってしまったとしても、結果的に何もできないのは変わらないので、それはクラウドを使うメリットをとりたい。」  「なくなって困るデータ(組織として重要なもの)は1つのクラウドにだけアップするのではなく、複数のクラウドで持つようにしている。究極的にはなくなっても困らないもののみクラウドにある。社内での紛失リスクよりクラウドサービスのリスクの方が低い。」 というご意見がありました。


他にも、会場から 「色々なクラウドサービスを使うことによりアカウントが増えて、管理するリスクも増える。それに対してシングルサインオンを使うのはどうなのか?」 という質問について、スピーカーの方々から 「パスワードのマネジメントを外部に委託するのも微妙なところだけれど、ローカル端末のパスワードマネージャーもあんまりよろしくはないので、今後のことを考えるとどんどん使っていくことになるとおもう。」 というご意見も聞けました。




■全国で行われたサテライト配信

また今回のイベントにおいても全国5か所でサテライト配信が行われました。
東京会場からUst限定配信により、福島大阪高松福岡宮崎の開場に映像が配信され、サテライト会場から出た質問などをまとめて、東京会場でスピーカーの方に答えていただいたり、後からレポートを見るだけではわからない細かい話などが、会場に来られない方でも同じように楽しんでいただけるように、色々な方にご協力いただきました。会場準備いただいた方も、サテライト配信来ていただいた方もありがとうございます!

その内、サテライト会場に実際に行って私もサテライト配信で見てみたいなーと個人的に思いました。



■AJITOでみんなで懇親会

イベント終了後は参加者とスピーカー、モデレーター全員での懇親会をVOYAGEさんのセミナールーム入口にある飲食スペースAJITOで行いました。かっこいい場所で憧れますねー。

参加者同士で交流したり、スピーカーにセッションの中でわからなかった部分を質問したりと、みなさん楽しそうな様子でした。
長時間イベントにお付き合いいただき、皆さんありがとうございました!来ていただいたみなさんの、ちょっとでも何かを考えるきっかけになっていたら、私たちも嬉しいです。


【togetter】http://togetter.com/li/469235



次回のWebSig会議の検討をしつつ、その前に4月半ばあたりにWebな人たちのコミュニケーションをとる場としてゆる~い飲み会を開催する予定です。ぜひみなさんノミニケーションしちゃいましょう!
詳細は決まり次第、公式サイトでもお知らせしますので、どうぞお楽しみに。

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