皆さん、こんにちは！
第29回WebSig会議のお知らせです。

イベント概要

楽天やAmazonなど巨大化ショッピングモールが台頭する中、年商数千万～数億の中小～中堅ECサイトも増えてきています。その多くが、そのECならではの独自性や工夫を行っています。その工夫や独自性はどのようなものなのか。そのヒントの1つがECサイトの魅力を高める「メディア編集力」です。

今回、北欧雑貨と北欧食器の通販サイト「北欧、暮らしの道具店」運営する株式会社クラシコム青木氏に、ECサイトとして抱えていた課題、その対応、そして今後の展望についてお話頂きます。

後半では、参加者全員によるグループワークを実施し、EC事業者、Webサイト制作者両方の立場から見た、独自性を出すECサイトのあり方、売上げ向上の工夫、Win-Winを築くパートナーシップ（テーマは後日決定します）などについてディスカッションし、新たなノウハウを共有します。

ECサイトを運営する方、ECをサポートするWeb制作サイドの方はもちろん、「メディア編集力」という視点で、あらゆる業種のWeb担当者の方、Web制作者の方にもお勧めです。

開催日時：2012年3月3日（土）13：00～18：00

登壇者：
　青木耕平（株式会社クラシコム代表取締役）
　他調整中（青木さんお一人となりました）

本会場：シナジーカフェ GMO Yours
（GMOインターネット株式会社内，セルリアンタワー11F）
　http://www.gmo.jp/company-profile/outline/

大阪サテライト会場、福岡サテライト会場は別サイトをご参照ください。（お申し込み、内容、費用共に異なります）

参加費：3,000円

お申込み：
第29回WebSig会議参加申し込みはこちらから（外部サイト）

イベント詳細

前半（スクール形式）

第1部：クラシコムのノウハウ大公開！～メディア編集力で集客アップして脱楽天を実現しても売上アップ

株式会社クラシコム　代表取締役　青木耕平

http://kurashicom.jp/

1972年生まれ。06年9月実の妹である佐藤友子と共同創業。翌年賃貸不動産のためのインターネットオークションサイト「FLBO.jp」（フィルボ.jp）をリリースするが、一年足らずで撤退。07年秋より北欧雑貨専門のECサイト「北欧、暮らしの道具店」を開業。開業から4年余りで月商2千万円規模の事業に成長。11年末で一年半前から準備を進めてきた楽天市場からの戦略的撤退を完了し、脱モール依存を実現。

講演概要

1：メディアとしての魅力を高める

1）最愛のポジションを獲得
2）来店動機の複線化（買い物以外の動機でも来店させることで、来店自体を習慣化させる）

により、リピート率向上、最来店動機複線化による来店頻度向上を実現しマーケティングコスト効率を向上させること。

2：メディア編集力がある状態の要件とは

1）適切な編集方針があり
2）編集方針を表現するコンテンツ編集力とコミュニケーション力があり

3）コンテンツの質と量を維持してアウトプットを継続できる持続可能な仕組み（組織/ノウハウ/システム等）がある

青木さんからのメッセージ

巨大モール（楽天等）や巨大小売事業者（AMAZON.JP等）が支配力を増すEC市場においても、モールに依存せず、巨大小売事業者にはじき飛ばされることなく自立自尊で事業を展開したいというのは、多くの中小のEC事業者にとって悲願だと思います。
一方で中小のEC事業者には他では手に入らない最高の商品を用意したり、圧倒的な価格訴求力を持ち続けたりすることは難しい事が多く、自立自尊で事業を展開するための「お客様から選ばれる理由」をどう構築するのか？という課題が重くのしかかっています。弊社もまさにこの課題に創業当時から直面し続けてきました。

ありふれた商品を、他店並みの価格で（場合によってはディスカウンターよりは割高に）販売しても「お客様から選ばれる理由」をつくり、ビジネスを成長させるために何が出来るのか？
誇るべき強みやリソースを持ち合わせていない一中小EC事業者として、前述の問いに対して私たちがどのような仮説を持ち、それに基づいてこれまでどんなことに取り組んできた事例を一つのケースとして話させていただくことをきっかけに、今後の中小中堅規模のEC事業者が必要とするシステム、クリエイティブ、マーケティング、組織のあり方などを一緒に考えて頂けたらと思います。

また日頃EC事業者としてWEB制作者の皆さんを始めとするソリューション提供サイドの方とコンタクトさせていただく時にECに対する認識が「案件は多いからライスワークとしてやるけど、あんまり新規性も試せることも少ないから面白くないよね～」という感じなのかな～と残念に思うことがあります。

端的に言うとECってつまらないとか、イケてないと思われてる気がするんです。（被害妄想ですかね？ｗ）
なのでこれまでのレガシーなECのあり方をご覧になる中で、今ひとつそこに可能性や面白みを感じることができないと思っていた方に、あくまでの一つの小規模で変わったケースとして僕らの取組みについて見聞きして頂き、ECという分野の面白さ、ビジネスとしての大きな可能性、有望な未踏領域について認識を新たにしていただく機会になればとても嬉しく思います。

当日内容をチラ見せします（2月24日UPDATE）

ECコンセプトマトリックス

当日ご利用頂く資料から、「ECコンセプトマトリックス」です。
楽天、Yahoo!などのショッピングモール、インディペンデント（独自サイト）、Amazonというプラットフォームの比較で、それぞれの象限での戦い方と提供価値をまとめて頂いています。

現在、クラシコムさんはインディペンデント（独自サイト）に注力していくことにされました。独自サイトでの戦い方と提供価値には、「コンテンツドリブン」「資産活用ドリブン」という選択肢を提示されています。その中でも、クライコムさんはコンテンツドリブンを選択しました。では、コンテンツドリブンで生き残って戦っていくためにはどのようにすればいいのか。当日はこのようにEC全体の俯瞰的な話から、コンテンツドリブンの戦い方まで具体的にお話し頂きます。お楽しみに。

第2部：調整中

場合により第1部のみで実施する場合がありますので予めご了承ください。
青木さんお一人となりました。（2012/02/16）

後半（グループワーク）

・メディア化で生き残ると考えた部分で、他の生き残り方があるか？を考える。
・拡張商品価値マトリックスを使って、設定した商品のコンテンツ編集方針を設計してみる。