サイトマップ+ワイヤフレーム標準化プロジェクトについて

※このプロジェクトはまだスタートしていません。


プロジェクト責任者 安藤直紀(threepennie


■このプロジェクトの目的

このプロジェクトの目的は、各会社や作成者によって記述法や解釈がバラバラな制作仕様書の定義を、オープンな議論を通じて標準化することです。

一般的に、意思疎通を行うには、物事に対する共通した認識(コンテクスト)が必要ですが、実際にWeb制作の現場で目にするワイヤフレームやサイトマップには、他人に伝わらない独自の表記ルールが存在していたり、独自の意味を持たせた表記をしているケースが存在しているように思います。

また、同じWeb制作業界に従事する人でも、その人の携わる領域によって、言葉の定義が真逆であったりします。

特にWebサイトはソフトウェアの一種ですから、プロジェクト着手当時には誰も最終形を具体化できません。また言葉や概念も定義もされていないので、そのプロジェクトに参加する制作者同士もお互いの認識が合っているのかを確認できません。

これに専門家でない人たちが参加するとさらに難しくなります。

例えば受託業界における発注側の担当者やWebサービスの担当総責任者など、そもそも制作仕様書を見慣れていない人たちに対して、これから作ろうとするものをさまざまな書類を用いて理解させるわけですから。

建設建築業界における平面図、システム開発におけるER図やUMLプロジェクトマネジメントにおけるクリティカルパス法など、複数の人が協力してプロジェクトに取り組むためには、お互いが共通認識を得る為の要素の意味定義と情報を伝達するための記述ルールがあります。

一方で、Web業界ではワイヤフレームもサイトマップもそれぞれが独自で編み出したローカルな記述法が乱立している状態で、合理的にまとめられてはいません

書式や利用方法を定義し、標準化することによって、認識合わせのための無駄な労力を減らし、よい成果物を作ることに集中できる環境を作ることになると考えています。

■実施体制

このプロジェクトは、株式会社エフエックスビイの原一浩(@kara_d)さんの主催するワイヤーフレームコミュニケーション研究会と共同で進めてまいります。


■やろうとしていること

・それぞれの書類の役割として、何を示し何を示さないのかを定義する

・動的コンテンツの場合など、ドキュメントが対象とするな表現を洗い出し、

・各ドキュメントの中で使う要素の書き方と、その意味を定義するビジュアルボキャブラリの制定

これらを、誰もが参加できるオープンなプロセスによって決定したいと思っています。

最初は、小規模なイベントもしくはUSTによる中継で問題点の共有や制定の為の合意形成ルールなどを理解したうえで、オンラインにて標準化を進めていきたいと考えています。

■活動計画
・9月中にUSTを使って、このプロジェクトの概要説明を行いたいと思います。

よろしくお願いします。

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