2010年度WebSig活動方針
- posted on 2010.04.05 12:33
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和田です。
年末のイベントから時間を空けてしまい済みません。
ここ数年、年始に今年の活動をどのようにしていくかを検討する会議を開催しています。そこで今年は、過去の様々な課題を踏まえ、体制、今までの隔月でイベントを行うという活動を変化させようという話になりその協議を続けてきました。
協議の結果、今年はモデレーターの運営体制を「コンセプター」、「コーディネーター」という2つの役割に分け「プロジェクト制」で活動を行っていくこととしました。
■エゴ益にこだわる
今回、こだわったのは個人のエゴ益です。WebSigに関わって活動する人はボランタリーであることと、多忙な方も多くいます。ボランタリー活動の大きな課題として、雇用関係がないので基本的には活動をする本人のモチベーション、コミットに左右されるというところです。多くの団体でも課題になっているようですが、WebSigでも同様の課題がありました。
そこで、WebSigが目指すビジョンの範囲内において、個人エゴ益(人脈形成、個人が所属する組織の利益、ブランディング、自分自身の成長など)を実現できるようにすることでモチベーション高く活動が出来、結果、WebSigのビジョン実現にも貢献出来るというしくみを目指しました。
これを上位概念として、決定した方針の重要キーワードは、
○コンセプターを中心とする体制
○プロジェクトと年間計画
です。
■コンセプターを中心とする体制
今までは、モデレーターという1つの枠組みしか無かったのですが、上記を踏まえ、コンセプターというプロジェクトを立ち上げ、推進していく役割とそれを支援するコーディネーターという役割に分けました。
○コンセプターの定義
WebSigのインフラを使い、WebSigのビジョンに沿った形で、個人のエゴ益を実現するプロジェクトを推進する
○コーディネーターの定義
コンセプターのプロジェクトを支援する
コーディネーターに関してもエゴ益を実現させることが理想ですが、こういった活動をする団体や人の支援をしたいというシンプルな思いが多数を占めたため、現時点ではエゴ益という言葉がそぐわなく定義からは外しました。
エゴ益+公益をかなえられる舞台で活躍する人、というロールモデルの創出を通じて求心力を高め、代替わりしても続く「仕組み」づくりに踏み出すことでモデレーターに新たな人を迎え、継続できる仕組みに出来ればと考えています。
■プロジェクトと年間計画
過去はWebSig会議という名称で参加型の勉強会を開催して来ましたが、どうしても隔月で開催するのであるという、手段が目的化することも否めませんでした。
また、年々ありがたい話なのですが、参加人数が100人程度になるという規模になってきて負担が増えてきた、昨今の勉強会ブームでスポットであればWebSigでやらなくとも実現できる、1回のイベントでは継続性に乏しい(そのために分科会を実施していましたが)という背景を受け、年間で考えるプロジェクトという形を取ることにしました。
具体的には、複数のプロジェクトを立ち上げ、1年後のゴールを設定し、規模に問わず1年間を最大として活動を継続させるという仕組みです。
対外的なプロジェクトのみならず、WebSigの組織そのものを改善するものもプロジェクト化する予定ですが、対外的なプロジェクトでは4つ程度のプロジェクトを立ち上げる予定です。近日中にはコンセプターからプロジェクト内容と思いをエントリーしてもらう予定なのでご期待ください!
■おまけ
WebSig24/7は今年6年目の活動に入ります。私個人も2000年からインテリジェントネット(株)という会社を初めて10年目に入りました。商用ホームページの起点を95年とすると、インターネット/Webビジネスも15年経ちました。こう考えるそれなりな時間が経ったなぁという印象があります。
改めて上記をみると、25歳から会社を初めて、29歳の時にWebSigの立ち上げということになります。良くも悪くもこういった若い世代が中心だったから成立してきた業界でもありました。私を含めそういった方々も30代半ばになると生活も変わってきます(笑)。
20代前半の人と話して、Yahoo!と楽天の違いがわからないということを聞いて愕然としたことがありました(戦略的な意味ではなく)。でも、今フラットにユーザー視点で見るとYahoo!と楽天はほぼ双方同じサービスを展開しています。Yahoo!はディレクトリ検索からで楽天は市場でECでしょ?というのは私も先入観というか知識が邪魔をしていることに気づきました。
黎明期からインターネットビジネスに関わってきた3、40代、ビジネスを経験してきた上の年代、20代がこれから一緒に動くと今までの15年とはまた違った15年ができあがると思います。ただ、まだ技術的な経緯から出てきたものや、ビジネスの課題まで課題はいっぱいあります。インターネットもWebも、自分たちがユーザーとしてビジネスとしてうまく使えて、そして結果として社会の為になる一助になれればいいなぁと思っています。
あ、私自身もエゴ益はありまして、既に得てはいるのですが、WebSigの活動を通していろんな方々と知り合えたり、自分では積極的に勉強しなかったであろうテーマに関わって知識が増えることや、場を作ることによるブランディングをさせてもらったりしています。
長くなりましたが、新体制のWebSigを改めてよろしくお願いいたします!
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